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夏越の祓
晦日と夏越の祓 ~一年の折り返しを清める神事~
毎年、6月の終わりごろ、神社の境内で見かける大きな藁の輪。
それが「茅の輪(ちのわ)」です。
茅(ちがや)という草で編まれた輪をくぐりながら、心身の穢れを祓い、
無病息災を願う神事として、古代から受け継がれてきました。
その起源は遠く、スサノオノミコトの時代にまで遡ると言われています。
ここ数年、茅の輪のことや、くぐり方がよく知られるようになり、身近に感じる方も増えたのではないでしょうか。
一年のちょうど半分となる6月晦日に行われる「夏越の祓」。
茅の輪は30日に先立って設えられることが多いので、今週末、ぜひお出かけしてみてはいかがでしょう。
そして、この神事と共に平安の頃から伝わる和菓子があります。
それが「水無月(みなづき)」。
もともとは京都の一部で、6月30日にだけ手に入る特別なお菓子でしたが、今では東京でも楽しめるようになりました。
私自身、関西で暮らしていた頃、京都から通う同僚に頼んで買ってきてもらっていた思い出があります。
そんな「水無月」にまつわるお話は、スタンドエフエムの音声配信でもお伝えしています。よろしければ、ぜひお聴きくださいね。
また、インスタでは、音声配信の内容や、陰陽五行で紐解く「開運のヒント」を発信中です。
ぜひ、合わせて楽しんでいただければ嬉しいです。
それでは、良い週末をお過ごしください!
占いのはなし~10
昨日の続きです。
同じ名前の場合の例を紹介しますね。
『みつ』という名前の運命は?
明智光秀、石田三成──共に名に『みつ』を持つ二人の武将は、共通して志半ばで倒れました。
このことから、「『みつ』という名がつくと、人生が全うできないのではないか」という質問を受けたことがあります。
もちろん、そんなことはありません。
ただ、グランジェの占いから紐解くと、『みつ』という名には、天下を束ねるほどの強烈な力が宿るわけではない、という側面があります。
『みつ』の名を持つ方は、純粋で優しく、程よい器量の持ち主が多いものの、強大で狡猾な相手にはその純粋さが裏目に出ることがあるのです。
だからといって、「人生がその名で決まる」というわけではもちろんありません。
一緒の名前であっても、人生の紡ぎ方は千差万別。
『名前』や『誕生日』から共通するヒントを読めても、それをどんな風に人生に活かしていくのかは、あなた自身の手の中にあるのです。
占いはあくまでもみちしるべ。人生に活用していくそれこそが、占いの醍醐味なのです。
占いのはなし~9
姓名判断という占いがあります。
「同じ名前なら人生も同じになるのかな?」 そんな質問を受けたことがあります。
答えはもちろん「ノー」。
血液型や星座が一緒だからといって、性格や人生が丸ごと同じではありません。
共通する部分は確かにあります。
けれども人は、工業生産のように同じになることはありません。
たとえ双子であっても人生の方向性や意味合いは異なるものです。
では、鑑定に意味はないのでしょうか? そんなことはありません。
鑑定の役割は、共通項を紐解き、あなた自身の「本質」に目を向けてもらうことなのです。
名前や誕生日から紐解かれるのは、「その方の芯となる部分」。
もちろん、同じ名前や生年月日に共通点はあるものの、強弱の違いや、育つ環境の影響も大きいものです。
それでも、「あなたにはこんな側面があるよ、だからこうすれば、もっと良い人生が拓けるよ」
そんなヒントを伝えられるのが、占いの役割なのです。
開運! おにぎり通信~5
おにぎりは、手軽で簡単なのに、どこかほっとする味わいがあって奥が深いもの。
せっかくなら、そのおにぎりに「開運の力」もプラスしてみませんか?
今週も陰陽五行の力にちなんだ、運気アップのおにぎりをご紹介します。
🌱 木(社交運)……紫蘇の葉を巻いて、爽やかな香りでご縁を広げましょう。
🔥 火(突破運)……焼き鮭のおにぎりで、ひとつ壁を越える力を。
⛰ 土(待機運)……甘辛く煮たマグロの角煮で、次の一手を待ちます。
💰 金(お小遣い運)……小さなシラスに、ささやかな金運アップの願いを込めて。
🌊 水(見切り運)……海苔の佃煮で、余分なものときちんと距離を置きましょう。
今週のおにぎり通信、楽しんでいただけましたでしょうか。
来週も、少しずつ具材やテーマを変えながら、開運のヒントをお届けします。どうぞお楽しみに!
七十二候「乃東枯」~なつかれくさかるる
今の時期、暦の上では「乃東枯」(なつかれくさ かるる)と呼ばれます。
この「夏枯草(ウツボグサ)」という名の植物。
名前の通り、紫色の花が咲き終わると、あっという間に茶色く枯れてしまう姿から、そう名付けられたそうです。
一見、姿を消したように見えますが、冬至の頃にはまた芽吹き、春への希望をつないでくれるのです。
また、「乃東」という表記もされ、古の人々は、これから訪れる春への願いをこの小さな草花に重ねたと言います。
かつて、里山や野山で当たり前のように目にできたウツボグサも、今では都市化が進み、身近で目にする機会が減ってきました。
もともとその名も、弓矢を入れる「靫(うつぼ)」という武具の形に似ていることから名付けられたそうです。
そう聞くと、自然の姿だけでなく、名前からも、遠い時代の面影が蘇るようです。
むくみや炎症を改善する生薬としても役立つウツボグサ。
身近であればこそ、暮らしの中で頼りにされてきたのでしょう。
暦の名となるだけあって、私たちの生活と共にあった大切な植物なのです。
段々と季節が崩れてきているこの頃です。
身のまわりの自然をゆっくりと眺めながら、四季の移ろいと共に過ごせる時間を大事にしていきたいものですね。