ブログ
七十二候「半夏生」──水辺に咲く、季節の薬草
今日で6月も終わりです。
明日から、七十二候では「半夏生(はんげしょう)」に入ります。
夏至から数えておよそ11日目。
この時期になると、「半夏生」という名の水辺の植物が、ひっそりと花を咲かせます。
半夏生はドクダミの仲間で、古くから薬草として親しまれてきました。
なかでも「解毒」の作用があることで知られ、かつては暮らしに欠かせない存在だったのかもしれません。
特徴的なのは、葉っぱの一部が白く変化すること。
その姿から「半化粧(はんげしょう)」とも書かれ、「カタシロクサ」という別名でも呼ばれています。
梅雨の終わりにかけて水辺に揺れるその白い花は、蒸し暑い季節の中でひとときの涼を届けてくれるようです。
関西では早々に梅雨明けの知らせが届き、関東もますます
夏越の祓
晦日と夏越の祓 ~一年の折り返しを清める神事~
毎年、6月の終わりごろ、神社の境内で見かける大きな藁の輪。
それが「茅の輪(ちのわ)」です。
茅(ちがや)という草で編まれた輪をくぐりながら、心身の穢れを祓い、
無病息災を願う神事として、古代から受け継がれてきました。
その起源は遠く、スサノオノミコトの時代にまで遡ると言われています。
ここ数年、茅の輪のことや、くぐり方がよく知られるようになり、身近に感じる方も増えたのではないでしょうか。
一年のちょうど半分となる6月晦日に行われる「夏越の祓」。
茅の輪は30日に先立って設えられることが多いので、今週末、ぜひお出かけしてみてはいかがでしょう。
そして、この神事と共に平安の頃から伝わる和菓子があります。
それが「水無月(みなづき)」。
もともとは京都の一部で、6月30日にだけ手に入る特別なお菓子でしたが、今では東京でも楽しめるようになりました。
私自身、関西で暮らしていた頃、京都から通う同僚に頼んで買ってきてもらっていた思い出があります。
そんな「水無月」にまつわるお話は、スタンドエフエムの音声配信でもお伝えしています。よろしければ、ぜひお聴きくださいね。
また、インスタでは、音声配信の内容や、陰陽五行で紐解く「開運のヒント」を発信中です。
ぜひ、合わせて楽しんでいただければ嬉しいです。
それでは、良い週末をお過ごしください!
開運! おにぎり通信~5
おにぎりは、手軽で簡単なのに、どこかほっとする味わいがあって奥が深いもの。
せっかくなら、そのおにぎりに「開運の力」もプラスしてみませんか?
今週も陰陽五行の力にちなんだ、運気アップのおにぎりをご紹介します。
🌱 木(社交運)……紫蘇の葉を巻いて、爽やかな香りでご縁を広げましょう。
🔥 火(突破運)……焼き鮭のおにぎりで、ひとつ壁を越える力を。
⛰ 土(待機運)……甘辛く煮たマグロの角煮で、次の一手を待ちます。
💰 金(お小遣い運)……小さなシラスに、ささやかな金運アップの願いを込めて。
🌊 水(見切り運)……海苔の佃煮で、余分なものときちんと距離を置きましょう。
今週のおにぎり通信、楽しんでいただけましたでしょうか。
来週も、少しずつ具材やテーマを変えながら、開運のヒントをお届けします。どうぞお楽しみに!
七十二候「乃東枯」~なつかれくさかるる
今の時期、暦の上では「乃東枯」(なつかれくさ かるる)と呼ばれます。
この「夏枯草(ウツボグサ)」という名の植物。
名前の通り、紫色の花が咲き終わると、あっという間に茶色く枯れてしまう姿から、そう名付けられたそうです。
一見、姿を消したように見えますが、冬至の頃にはまた芽吹き、春への希望をつないでくれるのです。
また、「乃東」という表記もされ、古の人々は、これから訪れる春への願いをこの小さな草花に重ねたと言います。
かつて、里山や野山で当たり前のように目にできたウツボグサも、今では都市化が進み、身近で目にする機会が減ってきました。
もともとその名も、弓矢を入れる「靫(うつぼ)」という武具の形に似ていることから名付けられたそうです。
そう聞くと、自然の姿だけでなく、名前からも、遠い時代の面影が蘇るようです。
むくみや炎症を改善する生薬としても役立つウツボグサ。
身近であればこそ、暮らしの中で頼りにされてきたのでしょう。
暦の名となるだけあって、私たちの生活と共にあった大切な植物なのです。
段々と季節が崩れてきているこの頃です。
身のまわりの自然をゆっくりと眺めながら、四季の移ろいと共に過ごせる時間を大事にしていきたいものですね。
明日は夏至
明日は夏至。一年で最も日が長く、陽の気が極まるときです。
そんな夏至と深いご縁があるハーブといえば、セントジョンズワート。
心の揺らぎをやさしく整えてくれるとされるこのハーブは、
「夏至の日に収穫したものは、その力が一段と増す」という言い伝えがあります。
それはきっと、一年で最も強い太陽のエネルギーを、
その葉と花にたっぷり蓄えられるからなのでしょう。
10年前のちょうど今ごろ、アメブロでこのお話をしていたことを思い出しました。
あの頃は梅雨らしくしとしと雨が降り、
それが梅雨明けとともに真夏へと向かっていく感覚がありました。
それに対して今年は、まだ梅雨時期というのに雨も降らず、
まるで真夏がそのままやってきたかのような暑さが続いています。
これからさらに暑くなると考えただけで、ちょっと気が遠くなりそうですが、
それだけ太陽の力がもう満ち溢れている証拠ですね。
燦々と輝くその姿に目を細めながら、
「やっぱり太陽ってすごいなぁ」と改めて感じています。
せっかくの夏至ですから、
そのイメージとエネルギーをしっかり受け取って、
セントジョンズワートに負けないくらい前向きに、
パワフルに過ごしていきたいですね。








