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2025-08-25 17:00:00

薬膳と四季

先週の土曜日は、暦の節目でした。
二十四節気では「処暑」、七十二候では「わたのはなしべひらく」に入ります。

 

日本の四季は、風景や文化だけでなく、農業や漁業、そして日々の暮らしの知恵までも暦をベースに成り立ってきました。

 

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中医学を原点とする「薬膳」もまた、四季の移り変わりと体の整え方を重ね合わせた考え方です。

季節ごとの食材をいただき、その季節に出やすい不調をケアする。

まさに暦と深くつながった食事法と言えるでしょう。

 

今「薬膳」はちょっとしたブーム。書店に行けば、季節ごとの養生法やレシピを紹介した本が並んでいます。

ところが近年の気候は、ただ「暦と少しずれている」というレベルを超えてしまいました。

春夏秋冬のリズムが乱れ、時には季節そのものが飛んでしまったように感じることさえあります。

 

薬膳の基本は「四季に合わせた食事」です。けれども季節が乱れれば、その前提が揺らいでしまいます。

実際、野菜や果物も、海の魚も、かつての「旬」に合わせて収穫できなくなりつつあるのが現実です。

 

たとえば梅雨。少し肌寒く湿気の多い時季――そんな印象を、若い世代はもはや持っていないかもしれません

。「梅雨? ゴールデンウィークが終わったら夏じゃない?」という声を聞いたことがあります。

強烈な日差しやゲリラ豪雨、それが今の梅雨のイメージになってしまっているのです。

季節の乱れはまだまだ続くかもしれません。

だからこそ、従来の「四季をベースにした薬膳」に加えて、今の気候に合わせた新しい薬膳の形も考えていく必要があるのかなと。

何となく思ってしまいました。