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2025-08-18 17:10:00
霧と霞と靄について
七十二候では、先日から「深き霧まとう」に入りました。
朝晩の空気がひんやりしてきて、昼との気温差によって、水分が白いベールのように姿を現す――そんな情景を表しています。
似たような言葉に霧(きり)霞(かすみ)靄(もや)の三つあります。
気象の世界では、視界の距離で「霧」と「靄」を区別するそうですが、季節の言葉としてはもう少し趣があります。
たとえば、霞(かすみ)は春、霧(きり)は秋をあらわす言葉。似た現象でも、時季によって言い分けられているのです。
さらに面白いのは表現の違い。霧や靄は「かかる」と言い、霞は「たなびく」と言います。
同じように視界をおおうものでも、状況や季節によって言葉が変わる――ここに日本語の奥深さを感じます。
実際には、まだ朝晩の空気が冷えるのは少し先になりそうですが、暦の言葉を知ることで、これから訪れる季節をひと足早く味わうことができます。
暦はまさに、日本の四季を感じさせてくれる言葉の宝庫ですね。
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