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蝉の声を聞く
今日は山の日、祝日。
お休みの方、お仕事の方、あいにくのお天気ですね。
七十二候では、ちょうど「ヒグラシ鳴く」の頃。
とはいえ、実際にヒグラシの声を聞くのはもう少し先になりそうです。
それにしても、今年は蝉の声がほとんど聞こえてきません。
アブラゼミ、ミンミンゼミ、クマゼミ、ツクツクボウシ、そしてヒグラシ。
真夏になると降りそそぐように響く蝉しぐれが、暑さをさらに際立たせていたあの光景──。
そうした日常があまり見られなくなって、どのくらい経つでしょうか。
ここ数年、「蝉が減った」と感じる人が増えたようです。
もちろん、正確に数を数えたわけではありませんが、都心でも以前はちょっとした木立や庭先で夏の蝉の大合唱を耳にしたものです。
何年も地中で耐え抜き、ようやく地上に出てくる蝉たち。
近年の異常な暑さや不安定な雨は、彼らの成長や羽化のタイミングに影響しているのかもしれません。
あまりの暑さに、昼間鳴くこともできず、どこかでじっとしているのでしょうか。
ミンミンゼミからツクツクボウシへ、そして最後にヒグラシへ──。
その声の移り変わりを耳にしながら「夏が終わるんだな」と感じた、あの頃が懐かしくてたまりません。
今でも山や高原、大きな公園に足を運べば、変わらぬ蝉時雨に出会えるのでしょうか。
今年は少し探しに行ってみたくなります。