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溽暑!
今日から七十二候は「土潤溽暑(つちうるおうて むしあつし)」に入りました。
「溽暑」とは、字の表す通り蒸し暑さの極みを指します。じっとしていても暑くて体が汗ばむ様子ですね。
こんな感じ?
二十四節気、そしてそれをさらに三つに分けた七十二候、どちらもかつての日本人がどれほど繊細に季節の移ろいを感じ取っていたかを教えてくれます。
俳句や短歌の世界でも、季語として大切にされてきた言葉たちです。
「土が潤って蒸し暑くなる」――その響きだけで、湿った地面から立ちのぼる湯気や、じっとりとした空気が目に浮かぶようです。
でも、今の都会ではアスファルトがすっかり地面を覆い、そんな風景に出会うことはなかなかありません。
さらに、ここ数年の厳しい暑さの中で、草花も木々も、動物たちも、どこか暦のリズムから外れてしまっているような気さえします。
二十四節気や七十二候の季節感は、もう今の若い世代にはなかなか想像しにくいものかもしれません。
けれども、「こんな季節の姿があったんだよ」と、そっと伝えていくこと。
それが、私たちにできる小さな役目なのかもしれませんね。
※そんな季節の移ろいと五行をベースにお伝えしています。「毎日の開運ごはん」はこちらから